診療項目
一般歯科
できるだけ良い状態を長続きさせる
虫歯や歯周病の治療を行う際に大事なことは、その時痛みが治まることだけでなく、できるだけ良い状態が長続きするようにすることです。例えば、歯の内部(象牙質)まで進行している虫歯を治療する時には細菌に感染して歯質が柔らかくなってしまった部分をきれいに取りきるかどうかが再発率を軽減させることに繋がります。
当院では2~3年後に再び歯が悪くなったら治療すればいいという考えではなく、今できることをしっかりとやることを大切にして治療を進めていきます。
なるべく歯を削らない
虫歯は「歯が弱っている」「虫歯菌が生息している」「糖分がある」という3つの条件が揃った時に発症すると言われており、虫歯ができた時に歯を削り取ってしまっても口内環境が変わらなければまた虫歯は発症することになります。
また、歯には再石灰化と呼ばれる自己補修作用があるため初期の虫歯であれば進行を食い止めることが可能なこともあります。
そのため安易に歯を削るのではなく、まずは虫歯の原因を解消して、発症した虫歯については進行度合いに合わせた治療を進めていくようにしています。
日常生活に潜む原因も追求
歯が悪くなってしまったのには原因がありますので、目の前の症状を治療するだけでなく患者さんとコミュニケーションを取りながら、日常生活に潜む原因をできるだけ突き止めてアドバイスさせて頂くことを大切にしています。日々のお手入れなどに意識が向くようになると、歯科医院での治療も前向きに受けられるようになる方が多いようです。
口腔外科
親知らずの抜歯
親知らずは正常に生えていれば問題はありませんが、斜めに生えてきて手前の歯を押してしまうことがあります。そうなると虫歯ができやすくなったりする可能性もあるため、できるだけはやめに抜歯をすることが重要です。
またこういった「隣の歯を押す」ことが歯茎の中に埋もれた状態で起きていることもありますので、奥歯の中でうずく感じがあったり腫れたり痛みを感じたりした場合は、念のために一度検査を受けておくと安心して頂けると思います。
顎関節症
顎が開きづらい、痛い、音がする。そんな症状をお持ちの方は顎関節症の疑いがあります。
当院では、痛みを軽減するためのマウスピースをお作りしている他、痛み止めの処方や、原因と考えられる生活習慣へのアドバイスなども行っています。
睡眠中の歯ぎしり
歯は横から加わる力に対して非常に弱いため、過度な力が日々加わると、歯が割れる、欠ける、歯周病が進むといった悪影響が出てくる恐れがあります。
歯への負担を減らすためのマウスピースをお作りしていますので、ご家族などに歯ぎしりの指摘をされたことのある方は一度ご相談にいらして頂ければと思います。
矯正歯科
歯並びが悪いと、見た目が気になるということだけではなく歯ブラシが行き届きにくくなり虫歯や歯周病リスクが高まるといったことも考えられます。
当院では矯正治療の専門医が患者さんの状況に合わせて複数ある治療方法の中から提案をさせて頂くようにしています。初回相談は無料で承っていますので、ご自身やお子さんの歯並びが気になるという方はお気軽にご相談ください。
目立たない矯正
歯にブラケットと呼ばれる装置を取り付けてワイヤーで引っ張る矯正方法は広く普及していますが、装置が金属でできているため目立つことを気にされる方が多くいらっしゃいました。
現在はこういったお悩みを軽減するために透明、もしくは白色の矯正装置を使用することができます。また、歯の裏側に矯正装置を取り付けることで会話中に前方からは見えなくする方法もあります。
床矯正
歯がきれいに並ばない原因の一つは、顎が小さくて歯が並ぶだけの十分なスペースがないことにあります。
12歳くらいまでの顎が成長している段階に取り外し可能な矯正器具を取り付けることで顎のスペースを広げる予防的な矯正治療もありますので、お子さんの歯並びを良くするためにはやめの対策をされたい方はまずは無料相談にお越し頂ければと思います。
小児歯科
なるべく怖がらせない
お子さんの治療方針については親御さんと一緒に相談しながら進めていきますが、特別ご希望されない限りは嫌がっているお子さんを無理に治療することは避け、まずは何度か通って頂きながら怖がらずに歯の治療・予防を受けて頂けることを目指しています。なお健康診断で定期的に通っているお子さんは歯科医院に慣れているため、いざ治療を行う時にも安心して受けて頂ける傾向にあります。
フッ素塗布
食事などで少しずつ溶けてしまう歯の表面(エナメル質)を強化するためにフッ素を塗布することが有効であると考えられています。当院では定期検診時、またご希望の方にフッ素塗布をしています。
シーラント
乳歯や初期の永久歯は虫歯ができやすい傾向にあり、しっかりと歯磨きをしていても虫歯になってしまうことがあります。シーラントは、特に虫歯ができやすい奥歯の溝をあらかじめプラスチックで埋めてしまうことで虫歯の発症率を低減することのできる予防方法です。
マタニティ歯科
妊娠中はホルモンバランスが崩れて歯周病になりやすい状態になったり、麻酔が必要な処置ができない時期があったりします。
出生後は無菌状態である赤ちゃんの口内に虫歯菌が感染するルートの多くは親からだと言われています。
そのため、妊娠の可能性がある方は事前に口内環境を整えて、必要であれば親知らずの抜歯なども済ませておくことが良いと言われています。ただし、妊娠中であっても安定期であれば強い痛みのある処置を除いて治療が可能なものもありますので、出産前の準備の一つとして通院されている方も多くいらっしゃいます。