味覚について,その2

 味覚は、口腔内の味蕾という組織で感じますが、味蕾は水溶性の物質しか知覚できません。水溶性の味は甘味、塩味、酸味、苦味、うま味です。

水溶性ということは、唾液が少なくなって、お口の中が乾燥すると、味が感じにくくなります。

トムヤムクン、カレーなどの辛い物、辛味は、痛覚による生じる味で脂溶性で味蕾という組織ではなく上皮細胞からの感覚で他の味に遅れて知覚されます。罰ゲームのワサビ入りのお菓子で、辛い味だけ後から来るのはこの為です。

 

 味蕾の数は、成人で7500個、乳児で1万個、ネコ500個、イヌ2000個、ブタが1万5000個、ウシが2万5000個、草食動物に多いのは植物には毒があるからだと考えられます。

 ちなみに、草食動物ではないですが、ナマズには全身に味蕾が約20万個ありこれは全生物の中でも最多で、ナマズの味蕾は髭に集中してます。

院長 西本