2018.10.29更新

 骨粗しょう症やがんの治療に使われるビスフォスフォネート系製剤は、多くの方々に使用されています。しかし、最近そのお薬の使用歴のある方が抜歯などの治療を受けると顎骨の壊死が発生する場合があることが分ってきました

 顎骨が壊死すると、歯肉腫脹・疼痛・排膿・歯の動揺・顎骨の露出などが生じます。

 飲み薬ではフォサマック、ボナロン、アレンドロン、ダイドロネル、ボノテオ、リカルボン、アクトネル、ベネットという製品名です。

 注射薬ではゾメタ、アレディアといった薬剤です。

 

 また、がん患者さんの骨病変に用いられる新たな治療薬として、抗ランクル抗体製剤のヒト型抗体製剤であるデノスマブも同頻度で顎骨壊死が起こることがわかってきました。

 注射薬で、ランマーク、プラリアといった薬剤です。

 

 多くの患者さんは、ビスフォスフォネート製剤や抗ランクル抗体製剤と知らずにいる人がほとんどです。
自分の服用している薬をしっかり把握し、もし服用していたら、必ず歯医者さんに伝えて下さい。

 

 顎骨の壊死の予防の予防には、口腔内を清潔にしておくことが大切です。毎日の歯ブラシや定期的な歯石の除去などのメンテナンスが必要です。

 

 定期的に歯科検診を受けましょう。                  院長  西本                    

 

投稿者: 医療法人社団貴歯会 ふぁみりあ歯科

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