高齢者の食を支える治療

先日都内で開催された、総義歯の講習会に参加してまいりました。

 

超高齢化社会の現在、オーラルフレイル(「フレイル」とは, 筋力や心身の活力が低下した状態ではあるが,要介護状態に陥るこ とを回避することができる可逆的な状態のこと)が、様々な問題になっています。

 

高齢者医療においては医療・介護両面からのケアが必要であり、その質の向上のためには多職種連携、チーム医療が欠かせません。歯科として、この問題に対応することが求められています。

 

食べ物を飲み込む時に、誤って気管に入ってしまうことを誤嚥と言いますが、無歯顎患者さんで義歯を使っていない方は、食塊の形成が上手くいかず、誤嚥してしまうケースがみられます。義歯を装着すれば理想的に食塊が形成され、飲み込みも上手くいくことがあるそうです。義歯の存在により嚥下機能障害を防ぐことができれば、肺炎の予防にもつながり、皆様のお役に立てるのではないかと思います。 

 

最近、柔らかい食材も様々ありますが、歯触りが有ると無いとでは食事として相当違いがある物のようです。

出来れば、元気なうちにしっかりとした治療を受けていただき、超高齢化に備える事が必要になっているのではないかと感じました。